マサイ族の視力や身長・食事は?ジャンプ生活とスマホ暮らしを紹介!身長が高いことで有名なマサイ族ですがどんな暮らしをしているのでしょうか?視力が高い理由はジャンプにあった!?現代ではスマホ暮らしをしている?食事や女性の役割などマサイ族の驚きの生活習慣を徹底解説!
一時期テレビで話題となり、日本人にはおなじみとなったマサイ族。
赤い布の服に、長い槍を持った、背の高い民族のイメージがありますね。
けれど、彼らがどんな生活をおくっている民族なのかは、よく知られていません。
今回はマサイ族の暮らしや、意外な生活習慣についてご紹介します。
目次
マサイ族って何者!?
ケニア南部からタンザニア北部にかけて住む、マサイ語を話す民族です。
マサイ語は、東ナイル諸国の言語の1つで、マサイ族の【Maasai】という言葉は〈マー語をしゃべる人々〉という意味があります。
元々は決まった土地に定住せず、牛・羊・ヤギ等の家畜の遊牧で生計を立てる遊牧民でした。
総人口は 約60万人。
牧畜民のパストラル・マサイ族・サンブル族・アルーシャ族・バラグユ族などの民族が含まれますが、ヨーロッパの植民地支配を受けてからは1つの民族ととらえられるようになりました。
身長の高いマサイ族
横幅はそれほど大きくなく、むしろ細身体型ですが、日本と比べると身長の高いマサイ族。詳しく調査がされていませんが、およそ平均で190㎝はあるといわれています。
マサイ族はよく歌に合わせたり、感情を表現する時にジャンプをしています。
ジャンプする運動や、バスケなどのジャンプするスポーツは骨に刺激を与え、身長が伸びやすくなります。
骨の骨端軟骨という部分に刺激を与えると、成長ホルモンの分泌が非常によくなり、身長はスムーズに伸びていく仕組みです。
マサイ族が背が高い理由がわかりますね。
またマサイ族は、より高く跳べるものを尊敬します。
マサイ族の中ではジャンプは、膝を曲げずに跳ぶのが流行りで、カッコ良いのです
70cmは軽くジャンプできるすごい民族なんですよ!
そして、女性のマサイ族の中では、高く跳べる男性がもてるのだそうです。
マサイ族の驚きの視力!
マサイ族はとても視力が良いです。
その視力は「8.0」とも「10.0」とも言われています。
なぜ細かく測定ができないかというと、日本から持ってきた視力測定機では、どこまで良いのか測れなかったからです。
マサイ族はサバンナの遊牧民族です。
彼らは広大な自然の中で、ヤギや、牛などの遊牧や獲物を狩るために遠くを見ることが習慣となっているからなんです。
マサイ族が赤い服を着る理由とは?
マサイ族にとって赤色は伝統的な色であり、衣服や化粧にはほとんど赤色が使われています。
赤はサバンナで遠くからでも目立ちます。
放牧や狩りでどこに仲間達がいるのか、わかりやすいのです。
赤い服は、獣と戦ってきた戦士の証でもあります。
ライオンなどの獰猛な動物も、マサイ族に狩られる恐怖を覚えているので、赤色を嫌って逃げていくといわれています。
赤色は動物を刺激する色かと思いましたが、動物にとっては危険信号の色なんですね。
また、女性は赤い布を巻く以外のも、シュカという様々なデザインの布をスカートにしています。
元々は素足で生活をしていましたが、自動車やバイクの古タイヤを使ってサンダルにして歩くようになりました。
マサイ族の大切な栄養源
マサイ族の主食は牛乳と穀物です。
牛は貴重な財産だとして食べることはほとんどありません。
ヤギや羊の肉はお祝いの時に食べますが、魚や野菜類は全く摂りません。
ビタミンや鉄分が足りず病気になりやすのでは・・・?と思われますが、
牛乳や発酵したヨーグルトを1日およそ2~3リットルは摂っており、
動物のレバーや、牛の生血を牛乳に溶いて飲んでいるので栄養失調にならず元気でいられるんですよ!
マサイ族の家の作り方
マサイ族は遊牧民で定住しない民族だったので、簡単に作られる家で暮らしていました。
男性は狩りに出かけるため、家事や育児など家のことは女性がしていました。
家も女性が作ることになっています。
伝統的に作られる家は、エンカジと呼ばれる牛糞と泥をこねて作った掘っ立て小屋です。
牛糞と聞くと臭いが気になりますが、しっかり乾燥しているため臭いはありません。
この小屋を円形に配置し、円周囲を木の柵で囲って動物から身を守っています。
大事に飼っている牛やヤギなどの動物達も、夜は柵の中に入れてあげます。
お父さんがいっぱいのマサイ族の家族
マサイ族は一妻多夫制の家族です。
乳幼児の死亡率が高く、一族を絶やさないために家族を増やしていくのです。
つまり、ある女性が男性と結婚すると、その友達や兄弟とも結婚することになるのです。
子どもが生まれてきたら、結婚した男性1人だけじゃなくて、たくさんお父さんができるんです!
男性も1人の女性と子どもをつくるのでなく、2~10人程の村の女性と子どもをつくるのです。
日本にはない習慣で驚きましたが、民族を絶やさない努力を昔から考えていたのでしょう。
現代のマサイ族について
マサイ族の生活習慣について、ご紹介しましたが、
実は現代ではその生活も徐々に変化しています。
服装の変化
赤い布を常に巻いているわけではなく、普段はTシャツにジーンズという若者のファッションなんです!
仕事の変化
現代では国から動物の保護について厳しい規制ができており、狩りができません。
そのため、村から都市に車で移動して働いている人が増えているのです。
中には都市にそのまま定住する人も出てきています。
大学に行ってから就職する人もいます。
マサイ族の独自の文化を観光業として利用し、ツアーガイドや観光客を動物から守ることを仕事にしている人もいます。
村にはマサイ族の服やアクセサリーのおみやげ屋もありますよ♪
スマホを普通に使っている
今ではサバンナのあちこちにアンテナが建てられており、スマホを使う人が増えてきました。
放牧を行うためや観光ガイド同士の連絡手段として便利ですし、およそマサイ族の7割が所有しており、珍しいものではなくなりました。
充電は取り付けの太陽光パネルから行われ、充電できる施設を仕事にしている人もいます。
狩りの機会がなくなり、遠くを見ることが少なくなったことや、スマホを使うようになり、都市に住む人の平均的な視力は1.0~2.0とマサイ族自慢の視力の低下が問題となっています。