ムルシ族とは唇に皿をはめる民族!?食事時は皿を外す?居住地や言語なども紹介!ムルシ族についてご存知ですか?ムルシ族は唇に皿をはめる民族としてよく知られています。なぜ皿をはめているのか・食事時に皿をはずすのかという疑問はもちろん、居住地や言語など、ムルシ族を徹底紹介!
ムルシ族とは?
参照:https://tabippo.net/ethiopia-murshi/
エチオピア南西部、マゴナショナルパーク、オモ川流域に住んでいる民族のことをいいます。
ムルシ族は、そもそもオモ川西から200年前に移動してきたといわれています。
オモ川の西から川を渡り、移動してきた民族だそうですよ。
オモ川は、エチオピアの川で、全長760kmあります。
川の流域全域がエチオピアに属しているので、ムルシ族はエチオピアにずっと居住しているのですね。
マゴナショナルパークは、マゴ国立公園のことを言います。
エチオピアの南西部にあるマゴ国立公園は、ムルシ族に最も会いやすいところです。
ムルシ族に会うなら、マゴ国立公園がオススメですよ♪
とはいえ、ムルシ族は山奥に住んでいるので、マゴ国立公園から村まで車で2時間ほどかかります。
たどり着くのにはちょっと大変です。
でもそれも民族に会いに行く醍醐味ですよね♪
ただし、ムルシ族は写真を撮るときに1人約50ドル必要です。
そのあたり、シビアな民族です。(笑)
お金はしっかり持って会いに行ってくださいね。
ムルシ族の人口は?
ムルシ族は、6000~10000人といわれています。
10000人といえば、幕張イベントホールの収容人数と同じくらいです。
東京ドームの収容人数は、おおよそ55000人なので5分の1以下ですね。
東京ドームに集めたら、スカスカになります。(笑)
なんとなくイメージが湧きましたか?
ムルシ族は少数民族ということですね。
ムルシ族の言語は?
ムルシ族は、スルマ系言語のムルシ語を話します。
ムルシ語はムルシ族独特の言語になります。
エチオピアには80以上の民族が生活しています。
ムルシ族は少数民族なので、エチオピア内にはあまり話している人はいません。
どんな言語が聞こえてきても驚かないように、心の準備は必要ですね。
ムルシ族の生活は牛中心!
ムルシ族は、一族単位で村を形成しています。
牛の放牧やトウモロコシを川流域で育てて生計を立てています。
ムルシ族にとって、牛はシンボルとして扱われています。
牛は非常に重要な家畜として存在しているんですね。
例えばどんなことがあると思いますか?
牛といえば、牛肉、すなわち食べるもの!というイメージがありますよね?
ムルシ族にとって、牛は食べるものではありません。
まず、取引や問題が起こった際の解決策として、牛が扱われます。
いわゆるお金の代わりとして牛を差し出すんですね。
また結婚の際にも牛は大活躍します。
花婿から花嫁の家族に結納品として献上します。
なんと、理想は30頭!
食べないのに30頭もどうするんでしょうね?(笑)
お金として利用するためなんでしょうね、きっと。
また牛の血を飲むこともあります。
収穫祭で男性が自らを奮い立たせるために牛の生血を飲みます。
実は、もともとムルシ族は野菜を食べない民族だったんです。
だから牛の血を飲むことで、鉄分やビタミンを取っていたといわれています。
血は栄養たっぷりなので、そこから栄養を取るのも納得です。
血を飲んで栄養を得ることは、理にかなっているんですね。
他にも、虫除けや日よけ、皮膚の乾燥を防ぐためにも血は使われています。
血や糞尿を体に塗る習慣もあるといわれています。
まさに自然の活用ですね。
人工物が入っていない分、体にもいいのかもしれません。
ムルシ族の女性は皿をはめこむ?!
参照:https://tatring.com/piercing-types/Have-Mursi-on-the-Lip-Plate
ムルシ族の女性は、唇に皿をはめ込みます。
思春期に「デヴィニヤ」と呼ばれる土器で作った皿を入れます。
成長するにしたがって大きな皿に換えていき、結婚に向かって大きくなっていきます。
現在では、より大きな皿をつけている女性が美しいとされています。
その女性を持つ夫や家族、部族は尊敬されるといわれています。
ムルシ族には悲しい過去がある?
今では大きい皿を持つ女性が美しいとされているムルシ族。
しかし、発端は悲しい過去からきています。
19世紀頃、奴隷貿易が盛んに行われていたのはご存知ですか?
その対象として選ばれやすかったのがムルシ族なのです。
もともとムルシ族は、皿をはめ込んでいなかったのです。
奴隷に選ばれるのは子どもを生むことのできる女性と子どもでした。
なぜなら将来性があるから、なんですね。
そこで、ムルシ族は考えました。
「自分自身を醜く見せることができれば、奴隷に選ばれないだろう」と。
そこから始まったのが、女性の口に皿をはめ込むという風習だったのです。
自らの商品価値を下げるため、が始まりだったんですね。
この話を聞くと、とても悲しい気持ちになります。
とはいえ、今では逆になりました。
大きい皿であればあるほど美しい、ムルシ族の美しい伝統になったんですね。
唇を切るのは痛くない?!
皿を入れている写真を見ているだけで、なんだか痛そうな気がしますよね。
唇を切って皿を入れる、といわれると、なおのこと痛そうです。
ムルシ族の女性は、15~16歳のときに母親で下唇を切ってもらいます。
もう聞くだけで痛そうですよね。
私は自分で想像してみましたが、痛さのあまり途中で断念しました。(笑)
でもムルシ族に痛みはないといわれています。
なぜなら、とても優れた植物性の軟膏を持っているからです。
すぐに薬を塗ることで対処しているんですね。
もし興味があれば是非挑戦してみてください。
私はそれでもやっぱり痛そうなので・・・遠慮しておきます。(笑)
ムルシ族の女性の食事方法は普通?!
皿をはめ込んでいるムルシ族の女性はどうやって食事しているんでしょうか。
気になりませんか?
唇にはめ込んだ皿を使って食べるの?!
と気になりますよね。(笑)
食事の際にはその皿をはずして食べます。
私も想像してみましたが、はめたままじゃ食べにくいですよね。(笑)
実はそもそも、いつも皿をはめているわけではないのです。
夫に食事を提供する際や、イベントなど重要なときだけ皿をはめています。
つまり食事を行うときは皿をはずしているんですね。
私は、なるほど!となりましたが、いかがでしょうか。