アイヌ民族とは?現在の生活は?今も差別/迫害が続いている?アイヌ民族は小学校の社会の授業などで習った覚えがあるという方も多いのではないでしょうか?今回は、アイヌ民族の現在の生活について、差別や迫害、アイヌ民族の歴史について簡単に紹介していきます!
目次
アイヌ民族とは?現在の生活は?
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北海道を中心に樺太や千島列島などにも居住している少数民族です。
アイヌ民族は、北海道を中心に樺太や千島列島などに居住している民族です。彼らは、それぞれ、北海道アイヌ、樺太アイヌ、千島アイヌと呼ばれています。
アイヌ民族は、狩猟、採集、漁労などといった自然と一体の伝統的な生活様式を持っています。
アイヌ民族の人口は?
アイヌ民族の総人口については、実は詳細は不明となっています。そのため、2万人いるともいわれていますが、20万人いるともいわれています。
そして、現在は純血のアイヌ民族はいないともされています。ですが、北海道の人との混血のアイヌ民族は多く存在するそうです。
アイヌ民族の言語
アイヌ民族の言語は『アイヌ語』です。ちなみに、アイヌ民族の”アイヌ”はアイヌ語で「人間」という意味だそうです。
北海道には、珍しい地名が多いなと思ったことはありませんか?実は、北海道の地名にはアイヌ語が語源の地名が沢山存在します。例えば、札幌や稚内などもアイヌ語が語源であるとされています。北海道だけでなく、日本の色々な場所にアイヌ語が語源の地名があるとも言われています。
アイヌ語には文字が存在しません。なんだか、すごく珍しいですよね!
アイヌ民族は入れ墨をする?
アイヌ民族の女性には、顔や腕などに独特な入れ墨をするという文化があります。
口元に入れ墨が入っていることがアイヌ女性の結婚の条件だったそうです。「口は夫のためだけにしゃべり、手は夫のためだけに働く」という嫌な言葉も存在するそうです。
アイヌ民族の現在の暮らしは?
現在のアイヌ人は、北海道の人と同じような暮らしをしています。
差別を理由に上京した人たちも多かったそうなので、東京などの関東圏にもアイヌの血が流れている方が暮らされているかもしれませんね。
そのため、自分がアイヌの血が入っているということを言われなければ、おそらく私たちは気づけないですよね。
アイヌ民族に対する差別・迫害
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かつて、日本にはアイヌ民族に対する差別や迫害がありました。
住んでいた土地や漁・猟の権利、外国との貿易する権利を奪われました。そのため、アイヌ民族は経済的に大きなダメージを受けました。他にも、農業に向かない土地に強制移住させられ、したこともないような農業をすることを強制されました。
文化的には、言語、名前、入れ墨などの独自の文化を捨てるように追い込まれました。
でも、こんなの昔のことだろう。と思いますよね?でも、現在アイヌの血が入った方で差別されたことがあると感じたことがある人もいるそうです。
アイヌ民族に対する差別の理由や歴史
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アイヌ民族に対する差別の理由
アイヌ民族に対する日本人が行った差別の理由としては、独自の文化を持っていたから、というところが大きな理由とされています。
和人、つまり日本人とは違う宗教を信仰し、違う言語を話すアイヌ民族を排除しようとしたことが差別の理由です。
そんなことで!?と思ってしまいますよね。差別がない国とされている日本でこんなにひどい差別が行われていたなんてなんだかショックですよね。
アイヌ民族の歴史
アイヌ民族は、北海道地域の先住民族で縄文時代からその地域に住んでいたとされています。
江戸時代には、諸外国と活発に貿易を行っていたアイヌ民族でしたが、日本人との蝦夷地の支配権や諸外国との交易権をめぐって戦いが繰り替えされていました。1699年には、アイヌ民族が立ち上がり、シャクシャインの戦いが起こりましたが、鎮圧されてしまいます。
その後明治維新があった後、日本政府は北海道の開拓を始めることになりました。その際、北海道に昔から穏やかに暮らしていたアイヌ民族は、本土からやってきた日本人に差別や迫害を受けることになりました。
その後、アイヌ民族は社会的地位の回復、民族としての誇りを保つために社会に対して声を上げることをはじめました。そしてついに1997年に「アイヌ文化振興法」が制定され、アイヌの文化が保護されることになりました。
それまでは、アイヌの血が入っていることを隠す方もいましたが、現在では民族としての誇りを取り戻し、アイヌ民族であることを公表し、アイヌの文化をもっと発信していこうという方も増えつつあるそうです。