ピグミー族とは?身長が低い最小民族!戦争中は食用(人食)だった?!身長が低いことで有名なピグミー族。なぜ身長が低いの?戦争中は食用として食べられていたという恐ろしい噂が!?そのほか、ピグミー族の家や宗教、言語、居住地などピグミー民族とはどんな民族でどんな特徴なのかをご紹介します!
目次
ピグミー族とは?
参照:https://ameblo.jp/sekaihirokichi/entry-12185119267.html
アフリカの赤道付近の熱帯雨林に居住する身長の低い特徴を持つ狩猟採集民族のことを言います。
そもそも「ピグミー」とは、小さい人や動物のことを意味する言葉です。
人間における「ピグミー」は、「低い身長であること」が特徴の民族全般を言います。
低い身長であることというのは、成人男性の平均身長が1.5mであることを示します。
そのため、一概にまとめて説明することはできません。
・ムブティ族
・バベンゼレ族
・バカ族
・ビンガ族
・エフェ族
・トゥワ族
・ウォチュア族
など様々な民族を総称して呼ばれます。
今回はまず、アフリカのピグミー族すべてに共通するものについて先にご紹介します。
後半は、そのピグミー族の中でもムブティ族、バカ族をメインに紹介します。
ピグミー族は身長が低いことが特徴!
ピグミー族はいろいろな種族の総称ですが、どの種族であっても共通しているのは、その低い身長です。
ピグミー族は、成人男性でも平均身長150cm以下です。
成人女性も、平均身長が140cmと低くなっています。
日本で150cmというと、小学6年生程度になります。
現在日本では、成人男性は平均身長が170cm程度、成人女性は157cm程度ですので、日本人と比べてピグミー族は20cm程度低いことが分かります。
なぜピグミー族は身長が小さいの?生まれたときから小さいの?と疑問に思いませんか?
実はピグミー族が生まれたときは、日本人とそれほど身長の大きさは変わらないんです。
人類は本来、思春期を迎えると身長は高くなります。
でも、ピグミー族は思春期の成長が起こらないため、成人になっても身長が伸びないのです。
ピグミー族の居住地は?
参照:https://ameblo.jp/sekaihirokichi/entry-12185119267.html
ピグミー族はさまざまな場所に住んでいます。
その多くはアフリカの赤道付近の熱帯雨林を生活拠点としています。
その中でアクセスしやすいのは、ウガンダのフォート・ポータルです。
フォート・ポータルは、ウガンダの西部に位置しており、首都のカンパラからは少し遠くなりますが、アクセスはしやすい位置にあります。
もしあなたがピグミー族に会いに行きたいと思っているなら、ここを目指すのが一番ですね♪
ムブティ族の居住地はアフリカのコンゴ民主共和国!
ムブティ族は、コンゴ民主共和国最も古い先住民の一つといわれています。
紀元前2500年ごろに「森の民」と呼ばれていた人々が先祖といわれており、多くは、イトゥリ熱帯雨林で生活しています。
イトゥリ熱帯雨林は、多くの雨が降ることで有名で、乾季は1~2ヶ月程度であるため、湿った地域になります。
住むには少し不便なところになっているんですね。
その中で、自然と共存し生活しているのがムブティ族になります。
バカ族の居住地は、カメルーン共和国など!
バカ族は、カメルーンをはじめとしてコンゴやガボンなどアフリカ9ヶ国で暮らしています。
とても広い地域、多くの国に居住しています。
バカ族の集落は、道路に面していることが多いです。
ピグミー族の人口は?
ピグミー族は、「低い身長が特徴である民族全般」を指すため、一概に人口を出すことができません。
そのため、ここではムブティ族とバカ族の人口について紹介します。
ムブティ族は3万~5万人!
15~60人ほどの小さな社会を創って生活しているため、正確な人口は把握できていません。
現在は、3万~5万人いるのではないか、といわれています。
居住しているイトゥリ熱帯雨林は7万km2と広いところです。
日本の北海道は、約8万km2なのでそれより少し狭いとはいえ、それでも広大であることがよく分かります。
そのため全員を把握するには、なかなか難しいですね。
バカ族は約3万人!
バカ族は、広い地域に居住しているため、正確な人口は分かっていません。
おおよそ、5千~3万人と推測されています。
森林を利用した暮らしをしているため、把握が難しくなっています。
独自の生活スタイルを確立して、生活しています。
ピグミー族の言語は?
ピグミー族は、様々な民族名を持っているため、それぞれ異なる言語を話します。
そのため、「ピグミー語」というものはありません。
ムブティ族の言語は、中央スーダン語、バントゥー語!
ムブティ族は、中央スーダン語、バントゥー語を話します。
中央スーダン語は、ナイル・サハラ語族のうちの一つです。
また、バントゥー語は、ニジェール・コンゴ語族のうちの一つです。
住んでいる地域によって、話されている言語が変わります。
広い地域に住んでいることもあり、他の民族や異なる生活圏との関わりがあまりありません。
お互いに意思疎通ができるのであれば、特にできなくても問題ないのかもしれませんね。
バカ族の言語は、バカ語!
バカ族は、バカ語と呼ばれる独自の言語を話します。
ムブティ族が話すバントゥー語同様、ニジェール・コンゴ語族のうちの一つです。
ほとんどのバカ族は、バカ語を話しますが、フランス語も話す人も少数います。
フランス語が話すことができれば、近づきやすいかもしれません♪
ピグミー族の家は?
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ピグミー族はいろいろな民族がいるため、住んでいる家も異なります。
ムブティ族の家は、小さな小屋!
ムブティ族は、小さな集団を形成して、一時的な村のようなものを築いています。
そして、小さな小屋で生活しています。
棒や植物のつるでできたロープで作られていて、屋根は大きな葉っぱで覆われています。
自然のものをたくさん使っている家に住んでいるのが特徴的ですね。
キャンプ地を移動しながら生活しているため、作りやすく壊しやすい家が1番なんですよ。
バカ族の家はモングル!
バカ族は、モングルと呼ばれるドーム型のテントで生活をしています。
モングルは、直径2.5m、高さ1.3mほどの円形のテントになり、そのテントは葉っぱや枝を用いて作られています。
小柄なバカ族でも、動き回るのは難しい大きさです。
なぜそのような家に住んでいるかというと、1週間程度で移動しながら生活するためです。
作りやすく、かつ壊しやすい家なんですね。
ここはムブティ族と同じ考え方になります。
まさに生きて行くことに適した家なのです!
ピグミー族の生活スタイルは?
ピグミー族は、もともと山奥に住んでいた狩猟民族です。
そのため、遊牧民のような生活を送っています。
狩猟や採集、漁業や物々交換などで食料を確保しながら暮らしています。
ムブティ族は森と共に生きている!
ムブティ族は、森の中で伝統的な生活が基本となっています。
森を利用することに長けているムブティ族は、森の食物についての知識を多く持っています。
それらを用いて道具を作り、狩に役立てています。
キャンプ地を移動しながら、その移動した土地で食料の調達・確保を行っています。
ムブティ族は、平等主義社会で、男女平等です。
狩りを行うのは男性が行うものという認識がありますが、ムブティ族は男女共に行います。
弓矢を使った狩りは男性が行います。
網を使う狩りは女性や子どもも参加し、女性のほうが積極的に行うといわれています。
狩りだけでなく、子どもの世話も男女ともに行います。
男女平等の最先端なのかもしれませんね。
バカ族は狩猟が大切!
ピグミー族は、狩猟民族であるため、狩猟が大切なのは言うまでもありません。
ただ、バカ族は食糧確保だけではなく、「威厳」を示すためにも大切なものです。
そのため、狩猟は男性のみが行います。
女性は、果物や木の実を集めたり、子どもの世話を行います。
同じピグミー族でも、ムブティ族とバカ族では大きな違いがありますね。
バカ族は、弓・毒矢・罠などを使って狩猟を行います。
そのため、現地の植物の使用にも長けており、薬や毒薬を作るなど知識も持っています。
食料を得るために、住む場所も変えます。
これはムブティ族とバカ族で同じですね。
同じように遊牧民のような生活を送っています。
ピグミー族の宗教は?
ピグミー族はそれぞれの民族において、それぞれの信仰を行っています。
ムブティ族の宗教は森!
ムブティ族の生活のすべては森です。
そのため、自分たちのことを「森の子ども」だと考えています。
ムブティ族にとって、森は偉大な守護者であり、供給者であり、聖地であると考えています。
ムブティ族の重要な儀式は、「モリモ」とあらわされます。
各家庭からささげる食料が集められ、夜は男性が炎の周りで踊り歌います。
そのとき、女性とこどもは家の中にいなければならないと決められています。
また、モリモと呼ばれる楽器もあります。
モリモは木で作られるトランペットで、伝統的な楽器です。
モリモが奏でる音はとても重要と考えられています。
モリモの概念は難しく、ムブティ族でないと理解しきれないのが本当のところです。
実際にムブティ族と一緒に過ごすのことが、理解する一番の近道かもしれません。
バカ族の宗教はコンバ!
バカ族の宗教はアニミズムを基本としています。
アニミズムは、自然界のそれぞれのものに固有の霊が宿るという信仰です。
バカ族は、「コンバ」という最高神を崇めています。
そのコンバはすべての物事を創造した神だと信じられています。
また、日々の生活においてお祈りを行うのは「ジェンギ」です。
ジェンギは、森林の精霊で、人々を守り導く守護精霊です。
ジェンギはバカ族にとって、欠かせない存在です。
「森林が男性を守り、森林の恩恵を受けた男性が女性を守る」という社会構造を維持するのに欠かせません。
この信仰が、男性を狩りに、女性を家庭に、という考え方を定着させているのですね。
ピグミー族は戦争中は食用として食べられていた(人食)?
ピグミー族については恐ろしいエピソードがありました。
それが、戦争中にピグミー族が食べられていたという噂です。
ゾッとする噂ですが、調べたところ、なんと『事実』だそうです。
ピグミー族の人肉を食べると不思議な力が手に入るという謎の信仰を持った人々がいたそうで、当時コンゴでは内戦が続き、政府の兵士らに動物のようにピグミー族が食用として刈られ食べられていたという悲惨で恐ろしい事実が確認されています。